ひとり東京オリンピック

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東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムの再選考が終わった。
私個人としては当初のエンブレムで問題ないという立場であったが、仕切り直すと決めたのなら今度は応募資格基準も引き下げられたことだし参加することにした。ちなみに個人での参加。
結果としては最終選考にすら選出されなかったわけだが(けっこう悔しいものである)、もう最終決定したことだし公開しても問題ないので記念にここに残しておくことにする。実はもう関係ファイルはすべて .7z の中で眠りについていたのだが解凍して叩き起こした。

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応募時の記述。

デザインタイトル:「東京」

デザインコンセプト:
オリンピックとパラリンピックは2つで1つ、両者が揃って大会の完成形であるという思いを「東京」の二文字に込めた。隈取の印象を漢字に持たせ、スポーツの持つ熱情と緊張感を表した。
展開案では両大会が別扱いにならぬよう、「東京」の完成形での展開を念頭に置いた。

選ばれなかったので安心して言えることなのだが、私はもともとあまりオリンピックに関心がなく、というよりむしろ崇高な理念の傘の下でひどく商業化している現在のオリンピックが嫌いで、2020年オリンピックの招致活動時も「日本に来るな」という立場であった。というか記録を狙う最高峰の勝負はそれぞれの世界選手権にまかせてオリンピックはもっとゆるくてよくね? というのが本音ではある。

閑話休題。オリンピックの意義に対する見解は置いておいて、そんな私がひとつなんとも言えない居心地の悪さを感じていたのがオリンピックとパラリンピックの扱いの差である。パラリンピックへの関心を高めようというのなら、オリンピックとお互いに競技を混ぜて同時進行させればいいのにと思っている。競技場のフィールドでは砲丸投げ、トラックでは 200m の T42 とかそういう感じで。組み替えるだけだから当然全体の日程数は変わらない。選手村だって常時全選手が滞在するわけではないのだから要求されるキャパシティも変わらない。
実際に同時進行するのはまだ難しいかもしれないが、オリンピックとパラリンピック、デザインの点では融合できないかというのがコンセプトの中核をなしている。

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漢字なので縦表記にも完全対応。

というわけで日の目も見たことだしもう思い残すことはない。RIP.

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