大阪に初ログイン

初めて大阪を訪れた。横浜人の自分にとってまったく異国の地であったのだが、とても楽しかった。2泊2日というタイトスケジュールだったので、今度はもっとのんびりしたい。旅行先での予定(目的地)は1日につき2つが限度だと思うのだが、とても「おーさかちほー」を深く味わうには足りない。

早朝に梅田にログインしたあと、まずは帰りの新幹線チケットと ICOCA を入手。SUICA と相互利用できるようだが、路線によって利用の可不可を把握するのが面倒なので、関西を移動するときは ICOCA を利用したほうがよかろうと。記念品(?)にもなるし。利用期限は10年だそうなので、まだまだ使うことはあるだろう。

通勤通学の人たちと逆行するかたちで、まずは梅田の南、淀屋橋~北浜周辺を散策。なんでも古いいい感じの建物がこのあたりには多いらしい。

こういう標識を見ると「おぉ、違う場所に来たんだなあ」と感じる。車のナンバーはほとんどが「大阪」と「なにわ」であった。「なにわ」というのが地名なのかそれともこの地方の精神性のようなものを指すのか分からなかったので調べてみると、浪速区(なにわ-く)という地名がある。元は大阪市域を指すようだ。「なんば」という駅を何度か利用したが、この「なんば(難波)」は「なにわ」から変化した言葉らしい。
車のナンバーでは「なにわ」ナンバーが大阪市、「大阪」ナンバーはその周辺域になるようだ。ほかには「神戸」や「京都」も見かけた。関東系のナンバーは一台も見なかった。

まず目に留まったのは、大阪駅近くの「大阪マルビル」。ラピュタに出てきた気がする。大阪マルビル。

現地では分からなかったが、あとから調べると「日本銀行大阪支店」だそうである。大江橋そば。

大江橋といえば、梅田の近くには川が2本あり、橋がいくつもある。その橋もいい雰囲気があった。

というか大阪に来て撮った動画が「架橋に反射する水面のキラキラ」って。ニッチすぎる。

「大阪市立中央公会堂」。手前の橋は「栴檀木橋(せんだんのき-ばし)」。栴檀とは白檀の別称だそうである。橋の街灯も洒落ている。

このあたりには上質なものを扱うお店がある印象を受けた。私好みの家具を扱っていそうな家具店。「柏木工」の大阪ショールームだった。

http://www.kashiwa.gr.jp/theme173.html

かっこいいスーツのお店は「松崎」。いずれも早朝だったためお店は開いていなかった。

http://s-matsuzaki.co.jp/

「光世証券」のビル。かっこよすぎでしょ。

「大阪取引所」。像は「五代友厚」という人。五代目の友厚というわけではないようだ。前掲の「光世証券」にも銅像があるとのこと。Wikipedia を見るに「江戸時代末期から明治時代にかけて、大阪経済を立て直した人物」らしい。

大阪でよく見かけたお店として「サンマルクカフェ」と「鳥貴族」がある。

この「北浜」地区を歩いていて気づいた。「こういう街好きだなあ」と思っていたのだが、横浜の「日本大通り」周辺と雰囲気がとてもよく似ている。自分はどうやらかっこいい古い建物が好きなようである。知らなかった。

そしてこの北浜で見つけたお店が「五感」というカフェを併設したお菓子屋さん。偶然通りがかったのだが、びんびん感じるものがあり入ってみたところ、これがもう最高。大阪に行く機会があったらここはぜひ行くといい。

店員さんに「かっこいい建物ですねー」と言うと、この建物は元々銀行として、そのあとは証券会社、そしてこのケーキ屋という歴史を辿っていると教えてくれた。

隣のテーブルに座ったご夫婦は週に一回来られているそう。近くに住んでいるらしい。ご主人曰く、壁に掛けられた絵は「アライさん」が描いたものだそう。あとでサイトを調べてみるとアライさんとはこのビルのオーナーだった。ひえー。
この建物にはエレベーターがないので「階段が上れなくなったらおしまい」とおっしゃっていた。「毎週来られて鍛えられていますからまだまだ大丈夫ですよ」と私。
帰り際「ここに住んでるんですよ」と指された先には超高層マンションがそびえ立っていた。「見晴らし良さそうですね」というと「大阪城が見える」と。ひえー。もしかしてとんでもないお方だったのかもしれない。

後日談。帰りの新幹線の発つ新大阪駅の土産物屋で「五感」のタグを発見。これはやはり繋がっている!と購入。めっちゃうまかった。「ええもん ちぃ」という丹波の黒豆の入ったマドレーヌ。おすすめである。

http://www.patisserie-gokan.co.jp/

北浜、いわゆる観光地ではないのかもしれないが、最初にここを訪れることができたのは巡り合わせであった。


こちらは大阪に着いて初めてとった食事(大阪駅の「デリカフェ」のモーニングセット)と、泊まったホテル「東横INN」の朝食。
「東横INN」は初めて利用したが、実に快適であった。これからも利用したい。

難波周辺。

有名な道頓堀。こんなに賑わっているとは思わなかった。「どーとんぼりちほー」のテンションおかしい。この熱量はすごい。

「わなか」の4種類食べ比べができる「大入り」。
「やまちゃん」のなにもかけないメニュー「ベスト」。ソースをかけるのは「ヤング」だったかな。「やまちゃん」のは中がとろっとろ。めっちゃうまい。
本当は「美津の」のお好み焼きが食べたかったのだが、大行列ですでにソールドアウト。「たこ八」でお好み焼きを。たこ焼きもお好み焼きもビールがよく合う。

こちらはアメリカ村。「甲賀流」のネギのせ。うまい。

最初はこの「たこ焼き文化」が分からなかったのだが、どうやらこんな感じ。

  • メニューはだいたいたこ焼きの「個数」と「かけるもの」で決まる。ソース、ポン酢、ネギ等。
  • ビールなど飲み物も売っている。
  • 食べていくか聞かれる。お店にセルフサービスのイートインスペースを用意しているところがある。そこで食べるつもりの場合や、そのへんで立ち食いするつもりであれば「食べていく」と応えればよい。蓋をしないで渡してくれる。
  • 長めの楊枝みたいなものが2本刺さった状態で渡される(割り箸のところもある)。どうやって食うのか最初分からなかったが、どうやら箸のように使えばいいらしい。

とにかくうまいのでガンガン食えばいいと思います。


最後に事前に調べるに当たって参考にしたサイト。

今回中崎町周辺とコリアタウン、大阪市立科学館には行けなかったので、次に行くときはぜひ訪れたい。たこ焼きもお好み焼きも食べ足りないのでそれも重点的に。

  • 20170323013222