梅 2023 (大倉山公園)

横浜市大倉山の梅林へ。全体的にはまだ見頃前だが、品種によっては盛りを迎えているのもあり、また私の好きな「咲き始め」を人の少ない環境で楽しめるので、1月下旬~2月初旬の観梅もいいなと思った。

見頃を迎えているのは「冬至梅」。ほかには野梅、八重寒紅、鹿児島紅、八重旭など。咲き始めているのは緑萼梅。まだまだ咲いていないのは白加賀。

鹿児島紅。例年観に行くことの多い2月中旬以降だと、鹿児島紅はすでに見頃を過ぎていることが多かった。

緑萼梅。もしかしたら一番好きかも。
梅は品種によって本当に開花時期がばらばらなので、私の理想の庭には複数種を植えたい。冬至梅、緑萼梅、鹿児島紅、白加賀。

八重旭。
野梅もそうだが、この八重旭は全体の花期はそれなりに長くても、それぞれ個の花の開花日数は短めなのか、まだまだ5分咲きといったところでもすでに枯れた花もある。なのでひと枝を撮ろうとすると、萎れた花も入りがちでなかなか撮影者泣かせの梅という印象がある。
ひと花をクローズアップするのはそんな苦肉の策でもあったり。
八重旭のやわらかいグラデーションや、菓子細工のような湿度と重厚感を醸し出す雰囲気は好き。

今回のベストショットかな。梅の良さが出ていると思う。近代になって日本の春を代表する花は桜(特に染井吉野)になったが、私は桜と梅だったら梅のほうが好きだったりする。たたえる静けさがいかにも日本の春、という感じがする。

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