カマキリは樹液を舐めるのか
庭にカマキリがいた。久しぶりに見た気がする。葉を模しているのか、翅の一部に枯れたような斑点がある。調べてみたらハラビロカマキリらしい。この斑点が特徴のようだ。なんとなくお洒落である。
このハラビロカマキリ、枇杷の樹にいたのだが、傷から樹液が漏れ出たそばにいた。何をしているのかと思ったら口をその樹液につけてもぞもぞしている。カマキリが樹液を舐めるなんて聞いたことがない。でもなー、確かに栄養バランスは大事だもんなぁ。虫ばっか食べてたらたまには樹液も舐めたくなるよねえ。
と、妙に納得して Wikipedia を見てみたらそんなことは一言も書いてなかった。スズメバチ、キリギリス、ショウリョウバッタ、オニヤンマなどの昆虫に留まらずヘビ、クモ、カエル、トカゲ、ミミズ等々。もっと野菜食えと言いたくなるラインナップであった。
もう少し調べてみると、どうやら樹液に集まる虫を狙って、樹液のそばで待機していることがよくあるらしい。あとは花の蜜に集まる虫などを狙うこともあるようだ。
じゃあ虫が来ていないのにもぞもぞしていたのはなぜなのか。ダニのようなごく小さい獲物がいたのだろうか。分からない。いくら待てど暮らせど虫がやってこないので、つい樹液を舐めてみたのかもしれない。
樹液といえばカブトムシやクワガタも集まることで知られている。もしかして樹液って甘いのだろうかと思って私もカマキリに倣って舐めてみたのだが甘くなかった。というか寧ろ渋かった。
な、渋いだろ? と言っているようだ。大人の顔である。