Ingress × アルペジオ 「横須賀をめぐる冒険」
携帯電話のゲーム、Ingress とアニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza」とがコラボした。
Ingress というのは簡単に説明すると、携帯電話に内蔵された GPS 機能と連動して、現実の地域・土地とゲーム内マップを重ね合わせ、自分が実際にその場所に赴いてポイントを取り合うゲームである。例えば、北海道函館市のある石碑に割り当てられたポイントを取りたければ、自分が実際にそこまで行かなくてはならない。函館市内に立てばいいというほど生やさしいものではなく、大体 30 メートルくらいまで近づかないとポイントは取れない。つまり「本当に目の前まで行く」ことが求められる。わざわざ Ingress のために飛行機に乗り、地元の電車に乗りバスに乗り、ポイント地点まで歩く必要がある。端から見たら結構アホである。だがやってみるとこれが地味に面白い。このポイント地点は今や世界中にあり、街中にもかなりたくさんある。ちょっとした商店街でもお店の看板とか、店先の人形に割り当てられていることが多いので、Ingress を始めてみたけど近くにポイントがない、ということはまずない。ターミナル駅周辺とかはポイントが密集していて全部回るのなんてとても無理、というほどである。私は Ingress を始めてそろそろ1年経つが、とりあえず Ingress の為に遠出するほど嵌まってはいない。地元の公園とかに毎日行っているだけである。
その Ingress が私の好きなアニメ「蒼き鋼のアルペジオ」とコラボした。正確に言うと、劇場版アニメ「Cadenza」とコラボした。この作品は公開初日に観に行ったが大変良かった。コンゴウ様最高だぜ!
Ingress には「ミッション」と呼ばれるちょっとしたチャレンジゲームがある。これは指定されたポイントを回るものである。ミッションにより様々だが、だいたいは 10 個前後のポイントをまわるものが手頃なため多い。
「蒼き鋼のアルペジオ」の舞台は(未来の、ではあるが)横須賀である。それでアニメの内容とかけて横須賀をめぐるミッションが登場した。横須賀市、Ingress、アルペジオの三者コラボということになる。
http://www.cocoyoko.net/ingress/blog/2015/09/inarst.html
冒頭の写真は、コラボミッションのうちの1つ、ムサシミッションで訪れた観音崎である。カラフルなコンテナ船が綺麗だった。
コラボミッションは全12種あり、それぞれめぐる場所が違う。ムサシミッションは観音崎周辺だが、タカオミッションは三笠公園周辺といった体である。
この全12種のうち幾つかをクリアするとオリジナルステッカーがもらえ、さらには全ミッションを指定された順番通りにクリアすればオリジナルモバイルバッテリーが抽選で当たるというキャンペーンが10月にあった。
Ingress のために出かけるなんて酔狂なことやってられるかと言っていた私は颯爽と横須賀の地図を開くのであった。
私が横須賀行きを計画していた頃にはすでにクリアされた先人たちがおり、コツなどを紹介してくれていた。人類愛って素晴らしい。
http://anmitsu-sokuhou.com/app/ingress/2015-10-15-ingress
多謝。
遠方から訪れる人や日程的に厳しい人は一日でクリアする必要があると思うが、私は横浜からなので2回に分けてクリアした。1回目は1番目から9番目まで、猿島に行く必要のある10番目から12番目までを2回目に。
私はミッションをまともにやったのはこれが初めてだったのだが、数をこなそうと思ったら観光する余裕はない。ミッションに時間制限はないが、ミッション間は移動しなければならないので一日で効率良く回ろうと思ったらその点は注意しないといけない。のんびり眺めていると時間がどんどん過ぎていく。
各々のミッションについては上記のサイトをご覧いただくとして、撮った写真からいくつか。
これは観音崎の灯台。登ることができるようだが前述のように時間がないのでパス。展望料は無料だが維持管理のために200円寄付お願いします(入口に係員がいる)という、それは最早強制徴収ではないかと思わせるシステムであった。なら寄付などと謳わず展望料をちゃんと取った方が印象がいいしなによりフェアである。
観音崎公園をぐるっと回るルートなのだが、道中には弾薬庫跡などもある。
全12種のミッションのうち、行き帰りが船になる猿島を除くと、この1番目の観音崎をめぐるミッションが一番時間がかかる。ポイントをまわるだけでも1時間はみておいた方が良い。
横須賀 浦賀の渡し船に乗った from Non on Vimeo.
Ingress の「蒼き鋼のアルペジオ –アルス・ノヴァ- Cadenza」公式ミッションのひとつ、「(YKSK)NACHI Mission」の道中に浦賀の渡し船に乗ったときの映像。
これは4番目のナチミッションで、浦賀の東西をめぐるミッション。浦賀の渡しを利用するのが前提となって設計されたミッション。渡し船に乗らずとも大回りすればクリアは可能だが、できれば乗った方が良いだろう。渡し船自体に運航表はない。言えば乗せてくれるし、対岸にいれば来てくれる。ただ営業時間と、お昼には休憩時間がある。
これはハルナミッションを終え、1回目の横須賀ミッション遊覧の最後に入った「ベンガル」というおばちゃんたちが営むカレー屋さん。横須賀中央駅近くにある。これが凄まじく美味しかった。カレーで感激したのは初めてかもしれない。横須賀に行った際にはぜひ。月曜日はお休みらしい。ベンガルのためにまた横須賀行きたいと思うほどである。
ここからは猿島の写真。最初、ミッションのためにわざわざ船賃払って行くのか…と乗り気ではなかったのだが、行ってみるとこれが楽しかった。鬱蒼とした中に古い煉瓦造りの建造物があるのはなんとも言えない趣がある。
Ingress の「蒼き鋼のアルペジオ –アルス・ノヴァ- Cadenza」公式ミッションのひとつ、「(YKSK)HYUGA Mission」の舞台、猿島へ向かうときの映像。
図らずもまた船上の映像だが(自覚なかったが船が好きなのか?)、2階建ての船なので天候が良ければ上に出ると楽しいと思う。
注意点として、冬季は平日の運航はないようである。事前のチェックをおすすめする。
ぷにぷに。ぷにぷに。(アルペジオを知らないとなんのネタか分からない。
古い煉瓦と緑はなぜこんなにも相性が良いのだろうか。
砲台跡。猿島は島全体が要塞となっていたので、随所に兵舎や弾薬庫跡などがある。
小さい島から眺める海と空というのは大変良い。
三笠公園に戻ってきてから、タカオミッションを終え、ヴェルニー公園まで行って最後のイオナミッションを達成すると、ついに全12種ミッション完了となった。
そのまま JR の横須賀駅まで行ったのだが、ちょうど護衛艦「いずも」がいた。でかい。現役の軍艦を見たのは初めてだがよく真っ直ぐ浮いていられるなと思うほどのバランスだった。「浮かんでいる」というより「海に立っている」という感じ。
そして横須賀駅があれほどこぢんまりとした駅だとは思わなかった。京急電鉄の横須賀中央駅とは比べものにならない。イメージ的には JR の横須賀駅のほうが大きいのだろうと思っていたが実際は全くの逆だった。
観光案内所でもらった記念ステッカー。タイミング的には、猿島へ行く前に立ち寄ってもらった。「これから猿島行くんですよー」と話したら、なんと猿島行き乗船券の割引チケットをくれた。素晴らしい。ベンガルのカレーと同じくらい感動した。
無事に順番通りにミッションを達成し、私のエージェント画面はこのようになった。
うーん、かっこいい。もうこのミッションメダルの配列を崩したくないのでミッションはしないつもりである。
Ingress のアルペジオコラボミッションのために訪れた横須賀であったが、いざ行ってみると楽しかった。キャンペーンは終わっているが、コラボミッション自体は消えないと思うので、アルペジオ好きの人はメダル収集がてら行ってみると楽しいと思う。
そういえば先日、私のもとに一通のメールが届いた。
アルペジオミッションキャンペーン
応募者各位このたびは、横須賀市×アルペジオコラボ企画、「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ ―アルス・ノヴァ― Cadenza」× 横須賀市 コラボ企画「蒼き鋼のアルペジオ ―アルス・ノヴァ―」公式ミッションプレゼントキャンペーンにご応募いただき、誠にありがとうございました。
厳正なる抽選の結果、「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ―アルス・ノヴァ― Cadenza」オリジナルモバイルバッテリー抽選は、残念ながら【落選】とさせていただきました。
引き続き横須賀市をどうぞよろしくお願いいたします。
サイドキック! 超重力砲、ってぇーーー!!(横須賀市のほうを見ながら