オピネル #6 と #10 を購入
フランスの刃物メーカー、オピネル。そのフォールディングナイフ(折りたたみナイフ)を購入した。安価でありながら実用的な作りから「フランスの肥後守」とも呼ばれているらしい。ちなみに「肥後守」は「ひごもり」ではなく「ひごのかみ」と読む。
cf. https://ja.wikipedia.org/wiki/オピネル , https://ja.wikipedia.org/wiki/肥後守
現地で自給自足的な調達をするキャンプにも憧れるが、実際にキャンプに行く機会はなかなかない。ここ何年かで防災用具を自分好みのもので揃えようと少しずつ集めているのだが、このナイフもそのひとつ。十徳ナイフやマルチツール的なもので賄うこともできなくはないが、使いにくさは否めないし、調理に使うのであれば洗いにくいこれらは衛生面からベストな選択とは言いがたい。それならちゃんとしたナイフを用意しておいた方が安全であるし気分も良い。
それに根本的なこととして「ナイフである」ということ自体が良い。ナイフを持つだけで胸が高鳴るではないか。
ナイフは高級なものもあるが、オピネルは安い。ヨドバシカメラで買ったが、フルーツナイフ的なサイズの #6 は1500円くらい、調理するならこのくらいは必要だろうという持ちやすいサイズの #10 でも2000円弱。
刃の鋼材としてオピネルにはステンレスとカーボンスチールの2種類がある。ステンレスの利点はそのまま錆びにくいこと、カーボンスチールの利点は研ぎやすく切れ味が良い。そして後述の黒錆化の楽しみがある。刃物好きにとって刃を研ぐのは趣味みたいなものだし、ステンレスに特別惹かれないのであればカーボンスチールをおすすめする。
黒錆化するだけならバラさなくてもいいのだが、柄の塗装をサンダーで剥がしたり、溝を広げたりするのも同時にやりたかったので分解。
ただ分解するようにはできていないらしく、刃を留めているピンが両端とも膨らんでいる/頭があるので #10 のほうは頭を削り取らないとピンが抜けなかった。このあたりも考えると、柄の溝を広げるという目的がなければ分解する必要はないかもしれない。
ピンの頭を削ったところで、使用には支障はない。ロックリングが抜けるということもない。
オピネルナイフの定番加工、黒錆化。かっこいい。目的はざっくり言うと、酸化を強制的に進ませて表面を飽和させ、刃を傷める赤錆が進行しないようにするため。黒錆は赤錆と違い刃を劣化させない。
紅茶と酢を使うのがよく知られた方法で、紅茶7の酢3という割合を見かけたが、酢はもっと少なめでも大丈夫なようだ。それよりも大事なのはとにかく濃い紅茶を煮出すこと。紅茶が濃いほど反応が激しい。私はマグカップにティーバッグを入れて電子レンジで煮出した(ティーバッグに金属が使われていないかは注意)。また研いだりしていくうちに黒錆がとれたらまた黒錆化をやれば維持できるようだ。
柄は塗装を削ったあと、オリーブオイルに漬け込んだ。油に漬ける理由は、水分を柄が吸い込み膨張して刃が折りたたみにくくなるのを防ぐため。
以下参考にしたサイト。
http://jamtland.naturum.ne.jp/e1869914.html
http://nonbiriserowde.naturum.ne.jp/e2159040.html