フィギュア: アルター 1/7 絢瀬絵里
「ラブライブ!」の絢瀬絵里が 1/7 スケールフィギュアとしてアルターから発売になった。予約開始になったのは今年の1月、当初9月発売予定が延期を重ねて12月になってしまった。一年近く正座待機していた身としてはもう足が攣りそうである。
最近ではフィギュアは以前ほど買ってはいないのだが、こればかりはサンプルを見たときから「これは絶対ヤバいやつだ…」と買わずにはいられなかった。ここまで趣味直撃したのは久しぶりである。
https://alter-web.jp/products/125/
https://alter-web.jp/blog_alter/2017/47/
これはゲーム「スクールアイドルフェスティバル」内の衣装を再現したものであるようだ。私はゲームはやっていないのだが、控えめに言って最高すぎでしょ。
フィギュア写真で難しいのは、ピントの扱いである。普通に撮ると被写界深度の関係で、瞳にピントを合わせたらその前後はぼやぼやになりがち。それならばと絞ってみると今度は背景まで変にはっきりしてしまったりする。絞ったところでかなり寄っていると望む写真にならなかったりもする。
そこで今回はフォーカスブラケットで撮影した。ブラケット撮影とは、同じ被写体(というか同じカット)を複数の条件で撮ること。最近携帯電話でも機能を搭載し始めた「HDR」なんてのはブラケット撮影の代表格である。同じ写真を露出条件だけをずらせて複数枚撮影し、それを最終的に一枚の写真に合成する。すると暗部と明部がちょうど良くミックスされた写真になる。
フォーカスブラケット撮影とは、フォーカス(焦点、つまりピントの合うところ)をずらしながら撮影すること。そしてそれらを合成するとピントの合ったところが集まったくっきりとした写真になる。
では絞りを絞った写真と、フォーカスブラケットで撮った写真は何が違うのかというと、フォーカスブラケット撮影の場合、絞らずとも任意の範囲のピントを合わせられるということ。つまりピントを合わせたいところだけを合わせて、その前後はとろとろに溶かす、といったことができる。どちらも一長一短だがフィギュア写真でいえばフォーカスブラケットのほうが向いているかもしれない。ただし手間は比較にならない。
私は Olympus E-M1 で撮影(フォーカスブラケット機能がある)、合成は Photoshop で行った。E-M1 は合成までも自動でやってくれる機能もあるのだが、それは撮影枚数が8枚までと制限されているようだ。合成を自分でやるつもりなら最大999枚まで撮れるという。今回私は20枚~50枚くらいに設定して撮ったものが多い。ちなみに本記事一番最初の写真は E-M1 で自動合成したもの。すこし離れて撮る場合には十分といえる。
合成は E-M1 でやるにしろ、Photoshop でやるにしろ、うまく合成できない場合がある。Photoshop でやる場合には自分でレイヤーマスクを編集すれば修正できるが、まあ正直面倒だ。以下の写真では修正した部分もあればしていない部分もある。やはり奥行きが入り乱れる構造は苦手みたいである。
なお、フォーカスブラケットの撮影方法と合成方法はこちらに詳しい。多謝。
http://mono-logue.air-nifty.com/monolog/2016/02/om-d-e-m5-ii-24.html
こういうのがフォーカスブラケット撮影の強み。机は溶かしてフィギュアだけに焦点を当てる。私は背景を用意していないが、背景も開放のボケ具合にするといったことができる。
それにしても素晴らしい。
ここからは細部に寄って。
このアシンメトリなデザインが大変良いですね。(真顔
この金のラメがキラキラしててほんとに綺麗。
髪とピアスの揺れ具合が溜め息もの。
大変素晴らしいフィギュアでした。近年は購入するフィギュアはほとんどがアクションフィギュアになっていたが、スケールフィギュアの良さを存分に味わうことのできる逸品だと思う。