那須どうぶつ王国へ

旅行先の動物園に行くのがわりと好きである。今回初めて那須どうぶつ王国を訪れた。

https://nasu-oukoku.com/

ここは動物園というよりも牧場のエッセンスも取り入れた、テーマパーク的な趣向が強い。餌やり体験に留まらず、フタコブラクダに乗れたり(体重制限あり)、引き馬体験、おもしろいのは犬をレンタルして連れて園内を見て回れるイベントもある。犬好きだけど飼っていない(飼えない)民にとっては夢のような時間だろう。そう、動物園としては珍しく、犬を連れて入園できるのも特色のひとつ(犬連れ可・不可のエリア分けはなされている)。

写真を撮るテーマとしては「目」に注目した。

猛禽類やフクロウ、ヨタカなど目だけでも特徴がありおもしろい。

写真を撮っていて初めて知ったことがふたつ。

ひとつはヤギの頭にはつむじがあるということ。ヤギだけということはないだろうから、もしかしたら体毛を有する動物にはもれなくつむじがあるのかもしれない。そもそもなぜつむじがあるのか、不思議である。つむじ形状に毛が生えるということは、毛穴は表皮にそれぞれ単独で存在しているわけではなく、連携というか毛穴同士の関係性があるということ。
つむじという中心点が頭にあればそこから四肢に向かって外向きの毛が生えるわけだから、それは汚れの落ちやすさや水(雨)の流れやすさ、また茂みなどの進みやすさ(抵抗の低減)に一役買うという気はする。空気抵抗にも大いに影響しそう。つむじについて考えるとなかなか奥が深い。

もうひとつはペンギン(フンボルトペンギン)の舌は猫舌どころではないほどざらざら(突起がある)ということ。魚を飲みこみやすいよう、舌だけでなく上顎にも奥向きの突起が並んでいる。

施設には屋内で放し飼いになっているエリアもある。コモンマーモセットがそこで飼われており、間近で観察できる。非常にかわいい。ただカメラなど近づけすぎるといたずらされたりすることもあるようである。
同じエリアにフタユビナマケモノもいたがお昼寝中。お顔は拝見できなかった。

那須どうぶつ王国では絶滅危惧種の研究・繁殖にも力を入れているほか、保全のための啓発も積極的におこなわれている。
スナネコを見たネコ好きは私も含めて「飼いたい!」と思うだろうが、「獰猛で人には慣れません。飼おうと思わないように」と注意書きがされていた。

ツシマヤマネコ。精悍なイエネコと言えなくもないが、体格や顔つきはやはりヤマネコである。

そして那須どうぶつ王国のアイドル、マヌルネコ(歌まである)。見るのは初めて。なるほどネコなのに愛嬌があるというか、サービス精神があるというか、群がる人間どもの相手をしてくださる。これは人気出るわと納得。写真で見るよりずっとかわいげがある。思わずぬいぐるみを買いそうになった。

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