常夜灯ライトスタンドを作った

私はもともと夜寝るとき、真っ暗でないと落ち着かない質である。だが朝4時起きなので季節によっては起床時はまだ部屋が真っ暗であり不便を感じることもある。光を感じない程度に暗く、夜目には手許を見るに十分な薄明るさ。この塩梅が難しい。天井灯にも常夜灯はついているのだが、これだと明るすぎるのである。光源が目の前ということもあり、目を瞑っても明るさを感じてしまう。
そこで今までは、無印良品の充電対応 LED ライト【LED ランタン・サーチライト付(ENL-RHN1S)】を使っていたのだが、これが駄目。充電池・エネループを使うことができるのだが、充電台に乗せておくとキーンという高周波音が発生する。こういう高周波音というのは本当に苛々する類いの音で、何度窓から投げ捨てたくなったことか。充電台から外すと音はしなくなるのだが、目を覚ます頃には消灯してしまっているので私の目的としては用をなさなかった。

これならともう自分で作ることにした。

必要なもの。ライトスタンドの台となるものは庭から出た木材を利用しようと考えていたので、単純に購入したのは電気用品のみ。全部で千円くらい。

部品 メーカー/型番 購入価格
プラグ ELPA A-22H(W) \103
中間スイッチ ELPA A-67H \144
コード ELPA VFF-2LH(W) \185
レセップ ELPA SB-1201H \226
丸形端子 オーム電機 DZ-R2-3/Z(20) \142
電球 Panasonic LDC1LGE12 \275

購入はすべてヨドバシカメラ。丸形端子はなくても構わないが、しっかり固定できるので安心感という点からあったほうがいいと思う。

土台にするのは、庭に生えていた黐の木の幹。1年ほど前に切ったのだが、立派な幹なので磨いてとっておいたもの。よく乾いている。作業で一番大変だったのはこの木をちょうど良い長さに切り出すこと。切り口はサンダーで磨く。

レセップの取り付け。台に固定するネジは付属していないので、それは適宜用意すること。自然木を利用するときは、「顔」があると思うので取り付ける向きや角度は考えること。こういうのはまっさらな面を表にするより、でこぼこがあったほうが楽しかったりするものである。

丸形端子をかしめる工具は持っていないので、ペンチで握りつぶした。圧着後、半田を流している。丸形端子の説明書きには半田を流した寄り線は使用するなとの注意書きがあるが、圧着後に流すぶんには問題ない。

コードに中間スイッチ、プラグを取り付けた後試験点灯。無事に点いた。

続いて、フードをかぶせるための支柱作り。これは庭に転がっていた山椒の枝を利用。おもしろいのであえて横枝を残したり曲がりを利用している。
軽くやすりがけしてざらざらを落とす。山椒は木肌の表情が美しいのでやすりがけしすぎないこと。椿油を歯ブラシで薄く塗り込み、鹿革で磨いた。

木工ボンドで取り付け。これもレセップの取り付けのときと同じく、正面をどこにするかで枝振りの見せ方を工夫できる。まあ普段はフードしてしまうのであれだが。

そのフードはバンダナやハンカチなど適当な布を利用。かぶせるだけ。気分によって替えられるし、ほこりをかぶったら洗えばいいだけのお手軽仕様。布地の厚さで明るさも調整できる。素晴らしい。
なお、電球には LED タイプを採用したので、直接接触などしない限り熱がこもる心配はほとんどない。

肝心の明かり具合だが、完璧である。必要十分な明るさでありながら、安眠を阻害しない。電気スタンドくらいなら別に専門知識はいらないので(安全意識は必要だが)、手軽に手作りできるのでおすすめ。とにかく安く好みのものを作ることができるのは楽しい。

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